【契約】WiMAX2+ 感想・評価・評判まとめ【Broad WiMAX】
最近、筆者はWiMAX2+と呼ばれるインターネット通信サービスを契約しました。
もう少し厳密に言えば、自分が契約したのは「Broad WiMAX(ブロードワイマックス)」と呼ばれるプロバイダー。「So-net」「ニフティ」「とくとくBB」などキャッシュバックを売りにした会社とは契約せず。
そこら辺の詳細な比較は「WiMAX2+のプロバイダー同士の価格比較」なども参照。
そこで今回はWiMAX2+そのものの速度や使用感に関する感想や評価をレビューしたいと思います。
果たしてWiMAX2+の回線速度は速いのか。速度制限後のスピードは遅くないのか。WiMAX2+の使い勝手の良さなどを簡単に感想をしたたたので、良かったらWiMAX2+を契約するか迷っている方は参考にしてください。
Speed Wi-Fi HOME L01の感想と評価
まず自分がWiMAX2+のルーターで選んだのは「Speed Wi-Fi HOME L01(以下、L01)」と呼ばれるホームルータータイプのルーター。このルーターがなければWiMAX2+でインターネットで通信できません。
最初は画像のようなダンボール箱に入れられて発送されてきます。
L01の本体サイズをスマートフォン(XperiaXZ)と比較すると、こんな感じになります。大きいと言えば大きい部類に入るのか。
ただ画像では誰にでも分かりやすいように敢えてスマホと比較してみましたが、このL01は「PSPソフトのパッケージ」とほぼ同サイズと考えるのが一番分かりやすいはず。もちろん厚みこそ「L01」とは全然違いますが、ゲームに詳しい方はそれで試した方が実感しやすいはず。
このL01は下面にSIMカードを入れる挿入口が隠されています。
SIMカードも当然送られてくるので、自分でSIMを外せるように手袋をあらかじめ用意しておくと吉。またシッカリとすべり止めのゴムが付いてるので安定感は抜群。重心も下の方にあるので、L01は基本的に倒れる心配はないでしょう。
他にもL01にはACアダプタや付属ケーブルも同梱されています。付属ケーブルに関してはほとんど使う機会はないでしょう。
このL01はWiMAX2+の最大速度440Mbpsに対応してるという触れ込み。実効速度については後述しますが、感想としては回線速度が速いイメージはありません。L01は持ち運べないデメリットが勝つので、家メインでしか使わないと確定してる方以外であれば特にL01を選ぶメリットはなさそう。
また常に電源をONにしてると本体が熱くなりがち。自動でアップデートしてくれるメリットはあるものの、長期間使わない場合は電源を切っておく方が良いと思います。ただ本体機器が熱くなるということは、それだけWiMAX2+の通信には電力を多く消費してる裏返し。
つまりL01以外のモバイルルータタイプだと「バッテリーの持ち」が心配になるので、もし外でWiMAX2+を全く使わない場合は、基本的に「Speed Wi-Fi HOME L01」といったホームルータータイプを選択しておくのがおすすめか。
WiMAX2+の実効速度は最大80Mbps以上も可能?
続いてはWiMAX2+の回線速度。最大440Mbpsが出るとは言っても、あくまで理論値にすぎない。果たしてどれだけの実効速度が出るのか。
WiMAX2+の詳細な回線速度は別記事にまとめましたが、結論から書くと、あくまで自分のパソコン環境だとWiMAX2+はおよそ最大で下り速度は5~6MB/s(40~48Mbp/s)程度の回線スピードが出ました。
おそらく平均するとWiMAX2+の回線速度は1~3MB/s(8~24Mbp/s)程度に落ち着く印象を受けます。WiMAX2+の上り速度も最大で1~3MB/s(8~24Mbp/s)ほど出る感じがします。
この実効速度はWiMAX2+が新しく550Mbpsに対応できるソフトウェアにアップデート直後の実効速度になります。ただ残念ながら自分が住んでる地域は未だエリア内ではなかったので基本的に効果はなかったものの、今後はもう少し実効速度が上昇すると期待されます。
だから場所や立地条件によってはもっとWiMAX2+の通信速度が速い場所もあると思いますが、WiMAX2+ユーザーの中では割りと比較的実効速度が速い方かも。自分が住んでる地域は周りが田んぼばかりで、ほとんど高いビルなどはほとんど林立していないのも速度に影響か。
ちなみに、何故か自分の環境ではWiMAX2+とスマートフォンをWi-Fi接続すると最大10MB/s(約80Mbp/s)以上の速度が出ました。立地条件だけではなくパソコン環境などによっても、WiMAX2+は回線速度に違いが出るのかも知れない。
WiMAX2+の速度でDAZNやYouTubeは快適に見れる?
じゃあWiMAX2+はYouTubeやDAZNは快適に視聴できるのか?
結論から書くと、イエス高須クリニック。何故ならDAZNを快適に視聴できる回線速度の目安としては、標準画質(720p)では5Mbp/s(約0.6MB/s)、テレビ番組並みの超高画質HD(1080p)では9Mbp/s(約1.1MB/s)ほどの通信速度が必要とされているから。
多くはADSL強の回線速度を目安としているのかもと推察されますが、つまりDAZNといったストリーミング配信サイトで高画質映像を視聴したい場合でも、WiMAX2+の回線速度だと余裕で快適に視聴できます。
もちろん通信制限されてしまうと夜間に下り速度1Mbpsまでダウンロード速度が下がってしまうため、夜間にDAZNは視聴するのはしんどいです。
WiMAX2+は速度制限後の1Mbpsでも使える?
ということで、続いてはWiMAX2+の速度制限の評価。
いくらWiMAX2+の回線速度が速くても、通信データ容量が3日10GBを超えると「速度制限」されてしまいます。そうすると回線スピードが1Mbps前後に絞られてしまう。じゃあWiMAX2+の速度制限後の回線速度はどんなもんなのか?果たしてどの程度実用的な範囲内で収まってるのか。
結論から書くと、速度制限後もスマートフォンで使用する分には問題ありません。
速度制限後の「1Mbps」という回線速度はピンと来ない方が多いと思いますが、これは大体一秒間に100~300KBのデータをダウンロードできる計算。例えばAndroidのアプリの更新時。1Mbpsに速度制限されると6.5MBサイズのアプリをダウンロードし終えるまでに、要した時間は約1分間でした。
ここだけ聞くとWiMAX2+の回線速度がかなり遅くなる印象を与えますが、それでもスマートフォンサイズのYouTubeの動画であれば問題なくスルスルと視聴することが可能です。パソコンでも360p程度の画質であれば、最後まで一切カクカクせず視聴することができました。
確かにテレビ番組並みの超高画質HD(1080p)と比べたら見劣りはするものの、多くの人はこの360p程度の画質でも全然不満感は感じないはず。何故なら1080p画質は液晶モニターのインチ数が30インチ以上で画面一杯で再生でもしない限り、そこまで顕著な画質の違いを見出すのは難しいから。
つまり結論としては、速度制限後でもWiMAX2+に大きな不満感は感じませんでした。
大容量のデータ(高画質コンテンツ)をダウンロードでもしない限り、普通にネットサーフィンをする程度であればDMMのサンプル動画でも1000kbpsでも若干カクカクする程度で再生できます。WiMAX2+が速度制限されても、パソコンでの使用も許容範囲内だと思います。
ただ、あくまで「ユーザー1人で使用」するパターンに限ります。速度制限後のWiMAX2+を複数人で同時に使用するのはさすがに辛いと思います。あと重いページは完全に表示されないこともあるなど、完全に速度の遅さが気にならないことはありません。
家用には月並みだが、外で使う分には最高のWiMAX2+
以上回線速度・実効スピードについてレビューしてきましたが、そもそもWiMAX2+と契約してよかったのかという感想をラストにレビューしたいと思います。結論から書くと、WiMAX2+と契約しておおむね満足してます。
WiMAX2+と光ファイバーを比較すると実効速度や安定感ではどうしても見劣りするので、家メインでWiMAX2+を単独で使うにはやや力不足感はあります。家族全員で大勢でインターネットを楽しもうと思うとWiMAX2+だけではややしんどい。またWiMAX2+の価格についても光ファイバーと大差ないため敢えて積極的に選ぶ理由には乏しい。
ただライトユーザー層にとっては、WiMAX2+は「ややオーバースペック感」もあります。
一秒4~5MB単位のデータをダウンロードできる速度は必要にして十分ですし、また「3日10GB」も意外と消費するのが大変。ここまで大容量のデータを頻繁にダウンロードするライトユーザーも少ないでしょう。仮に速度制限されても3日程度だとあっという間に解除される印象。
そして「Broad WiMAXは最短で当日発送されるはガチ?」でも触れましたが、サイトで申し込んでから数日でインターネットに繋がるのもWiMAX2+の魅力。
クレジットカード番号を入力すれば数日以内には端末ルーターが家に届く。それにSIMカードを差すだけでインターネットに繋がるので、下手したらスマートフォンを契約するよりも楽。
特にフレッツ光など光回線サービスとは違って、WiMAX2+は外でも利用できるのが便利。だから光ファイバーと違って回線工事も不要で、本当に手軽に誰でもどこでも使える。
つまりWiMAX2+は「スマホの使い勝手を高めるアイテム」としても立派に機能してくれる(もちろんモバイルルーターに限る)。
何故ならWiMAX2+は速度制限が課されても、実はWiMAX2+は「夜間以外の日中の時間帯」は回線速度が絞られない。つまりはWiMAX2+は日中に限ればどんだけインターネットしまくっても速度が落ちない。
例えばDoCoMoやSoftBankなどでは速度制限が課されると、多くの場合は解除するために「1GB=1000円」が必要。ぶっちゃけかなり割高。ただWiMAX2+に加入すれば「+4000円前後を支払うだけで日中はスマホが使いたい放題」になると言い換えることも可能。
わざわざDoCoMoやSoftBankなどで月1万円以上もする上位プランに加入する必要もなく、相対的にWiMAX2+に加入すれば月々の通信費の負担がお得になる。だから「スマホの日中の速度制限を解除する」という目的のみで、WiMAX2+に加入する価値は十二分にありそう。
「スマートフォンのテザリング機能だけでインターネット生活を送れるか?」という記事も書きましたが、WiMAX2+の契約数がここまで伸びてくるともはや「テザリング」という存在価値はゼロに等しいと言ってもいいぐらいか。
WiMAX2+の評価・口コミ・レビューまとめ
以上、WiMAX2+(ワイマックス2+)の評価・感想・口コミに関するレビューでした。WiMAX2+は「外に持ち歩ける」ため用途はかなり幅広い。それだけ色んな人におすすめできると思ったのが正直な感想。
長期出張や転勤が多いサラリーマンだけではなく、スマートフォンがもはや体の一部と化してそうな学生にもWiMAX2+は便利。月末に速度がめっちゃ遅くてイライラした経験はもう無くなります。
例えば契約中の携帯会社で最安プランを選び、その浮いた額をWiMAX2+に充てれば親御さんも説得しやすそう。
最近はYouTuberという職業も流行ってるそうですが、人気者になれば営業にお呼ばれすることも多く、きっとホテルに宿泊・滞在せざるを得ない。
そういうときでもWiMAX2+があれば、簡単にデータサイズが重い動画のアップロードも可能。多くのホテルにはフリーWi-Fiが用意されてるもののちょっとセキュリティに不安が残るので、実際にWiMAX2+を持ち歩いてるYouTuberもいるか。
個人的には昼は「スマートフォン(MVNO)+WiMAX2+」を併用し、夜は「フレッツ光といった光ファイバーの固定回線」を使用するのが、一番経済的で快適なインターネット生活を送れると思います。インターネットヘビーユーザーでないのであれば、フレッツ光といった光ファイバーは敢えて不要。そこら辺はお好みでどうぞ。
WiMAX2+は最終的に「1Gbpsまで速度を向上」させると宣言してる。これは電波(周波数)を重ね合わせる、いわゆる「キャリアアグリゲーション技術」を使って通信速度を飛躍的に向上させてる。DoCoMoやSoftBankなどでも同様の技術で回線速度を早めてる。
つまり既存の施設や電波塔をそのまま活用するため、新たに設備投資する必要がない。だから、そんなに遠くない未来に「WiMAX2+の回線速度1Gbps」は実現すると思います。
実際、WiMAX2+は2016年末に通信速度を最大440Mbpsまで速度を高めたんですが、2017年5月16日にはさっそく最大590Mbpsまで向上するソフトウェアに更新済み。今後WiMAX2+は半年ちょいペースで150Mbps程度速度が改善されていくか?
まさに「これから」という意味でもWiMAX2+には期待が持てると言っていいと思います。自分は今からワクテカが止まりません。